[2006年12月25日]

俳句(2006-12-25)

水のんで心の隅のクリスマス

加藤知世子(1909~86)

クリスマスが冬の季語。降誕祭、聖誕祭、聖歌、聖樹、サンタクロースも同意の季語です。
キリストの誕生を祝う日です。前夜がクリスマスイブ。どういうわけかイブからクリスマスにかけてホテルは満員になるようですね。
信者でない人たちにもこの習慣は、広く日本人の間に定着したようです。でも馬鹿騒ぎだけは止めたいものです。
わたしには、それらの社会現象に対して、水を飲んで誰もが心の片隅で、落ち着いて救い主イエス・キリストの降誕を祝いましょう、と問いかけているように見えます。
この句は、1971年の作品で第4句集「夢たがへ」に所収されています。句の前書きには、「長姉急逝。十日町にて」とあります。
作者かとう・ちよこの紹介は、2005年7月24日を参照。
(出典:「加藤知世子全句集」邑書林、1991年刊)
・14日からのシステム・メインテナンスが終わりました。14日から25日までの「日めくり俳句」を一挙掲載しました。ご覧ください。「bitbizdesignのはらださん」ありがとう。

投稿者 m-staff : 2006年12月25日 09:21

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